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国際映画祭「Scotland Loves Animation(スコットランド・ラブズ・アニメーション)」
ワールドプレミア上映後のステージレポート&監督コメントが到着!
さらに作品設定資料(キャラクター原案)を初公開!

■「Scotland Loves Animation(スコットランド・ラブズ・アニメーション)」
ワールドプレミア上映後のステージレポート到着!!さらに登壇直後の監督からのコメントも到着!

 Scotland Loves Animation(スコットランド・ラブズ・アニメーション)にて、現地時間の10月28日(金)17:50~(日本時間は10月29日(土)深夜1:50~)よりエディンバラの「Cameo Picturehouse」で開催されたワールドプレミア上映後のQ&Aセッションステージに山田尚子監督が登壇しました。
Scotland Loves Animation(スコットランド・ラブズ・アニメーション)は2010年から今年で13年目を迎える日本のアニメーションに焦点を当てた映画祭で、本年度は「Garden of Remembrance」ほか、
劇場アニメーション「犬王」からは湯浅政明監督が招待されるなど、注目のアニメーション監督が例年登壇を果たしています。
「Garden of Remembrance」は今年6月に開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭」内のステージにて制作が発表、
ベールが明かされた本作は山田尚子監督のオリジナル作品として国内外で高い注目を集め、満を持して今回「Scotland Loves Animation(スコットランド・ラブズ・アニメーション)」にてワールドプレミア上映を迎えました。
 
限定約240席の参加チケットは事前予約受付から完売、プレミア上映直後で満員の会場の熱気が高まる中で参加者の大きな拍手と歓声に迎えられQ&Aセッションステージがスタートしました。
 
まず、この作品が企画された経緯について監督は、最初のコンセプトは「音楽とアニメーションのコラボレーション」を考えるところから始まった、と明かしました。
音楽を担当したラブリーサマーちゃんとはどのようにこの作品を制作していったのか、音楽とアニメーションのどちらが先に出来上がっていたのかという質問には「同時に制作していきました」と回答。本作はまず2人で出し合ったキーワードをまとめる形で監督が1つのポエムを作成、ストーリーの構造をラブリーサマーちゃんに説明するために監督がイメージとなるアニメーションを作成したとのこと。そのアニメーションを元にラブリーサマーちゃんが音楽のラフを作成、監督がアニメーション、と2人で同時に制作していった過程が明かされました。
また作品の色彩が全体的にカラフルに描かれていることについて、監督はストーリーがシリアスで見る人によっては「少し悲しい、切ない物語」であると思ったためその分アニメーションは見る人の気持ちが悲しくならないように「まるでお菓子のようなポップで可愛い色を使った」とコメント。
作品のイメージをかたどっている「アネモネの花」について、「花言葉が作品に関係しているのか」という観客からの質問に監督は、企画の当初はアネモネの花言葉が「愛」だったことにインスピレーションを受けたが、作品が完成した今となっては直接的な意味はなく、「ぼくときみのための花」だと感じている。また、使われている3色については赤が”きみ”、青が”ぼく”、紫が”おさななじみ”をそれぞれ表している、と明かしました。最後に制作秘話として、本作は監督とアニメーターたちとの間で「プロとしての作品というよりはアニメを作ることに憧れていた時を思い出して作ろう」ということを目標に制作に取り組んでいたことが語られました。


■登壇直後の山田尚子監督よりコメントが到着!
監督:山田尚子コメント(全文)

スコットランドでのプレミア上映はとても緊張していたのですが、現地の方々にとてもあたたかく迎えて頂けてホッとしました。
上映中も、みなさん真剣に観てくださっていて、たまに笑いも起こったり、いろんな反応をしていただけてうれしかったです。
素晴らしいアニメーションを作ってくださったアニメスタッフと、最高の音楽を生み出してくれたラブリーサマーちゃんにたくさんの愛をお返ししたいです。

 ■「Garden of Remembrance」作品設定資料(キャラクター原案)を初公開!

今回、「Scotland Loves Animation(スコットランド・ラブズ・アニメーション)」にてワールドプレミアを果たした、山田尚子監督最新作・「Garden of Remembrance」のキャラクター原案資料が初公開となりました。
キャラクター原案を担当した漫画家・水沢悦子(代表作・漫画「花のズボラ飯」作画担当 ほか)が手掛けた設定資料にて、「きみ」と称されたギターを手にした茶髪の少女、「ぼく」と称された少年、「おさななじみ」と称された長髪眼鏡の少女の3キャラクターの姿が描かれています。
山田尚子監督の直々の希望でキャラクター原案に抜擢されたという水沢悦子氏。山田尚子監督は水沢氏の描く女の子の魅力について6月に実施された「アヌシー国際アニメーション映画祭」内のトークステージにて「生きている女の子らしい匂いを感じる。言うならば寝起きのヨダレの匂いのような生活感のある女の子をすごくキュートに昇華して描かれている」と高く評価しており、キャラクターデザイン制作時には「とにかくムチムチにしてください」というオーダーを重ねたという話もあがっています。

 

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